センスを磨くということ

皆様、御無沙汰しております。昨年は大変な1年でしたね。ワクチンがいよいよ到着したようですが、賛否両論ですね。ま、私たちに回ってくる頃にはすでに打った方々のデータが明らかにされるでしょうから、それから考えようかと思っています。

さて、今スタジオでは7月の25周年のフィスティバルに向けて振付が始まりました。会を重ねるごとに振付は重労働となり毎日あちらこちらに湿布を貼って頑張っております。生徒たちは日頃の基礎レッスンの積み重ねてきたものがありますので、少しづつ上達を見せてくれてはおりますが、踊りとなると少々違ってきます。こちらが(振付者)表現してほしいものは受け取る側のセンスが必要となるのです。こちらも試行錯誤、様々な比喩表現を使って伝えようと努力はしておりますが、知らないものは想像のしようがない、ですよね。

「オデット姫のように腕を動かして~」「オデット姫って誰?」え~~~!!!これは極端な例ですが、こんな感じでショックを受けることが度々。美しいアラベスクのラインを想像することできますか? 音楽からドラマを感じることができますか? バレエ作品はもちろんのこと演劇やオペラ、クラシックの音楽会や絵画などの作品にもたくさん触れてほしいのです。 私は発表会の作品を決めるとき、今一番心に響く音楽で選びます。不思議とその時期になると出会いがあるのです。これ!というものに。だからごめんなさい。技術的に上手に踊れても音楽性やドラマを感じない踊りには残念な思いしかありません。数多くレッスンを重ねてもこちらの思いが届かなくては、上手くキャッチボールができなくては意味がないのです。「見て!これとても美しいでしょう?」と問いかけても「え?どこがどうなのかわからない」では成長することはできないのです。もともと素晴らしい感性を持ち合わせている子も稀にいます。自分は違うかも…と思いますか? 大丈夫です! もう一歩バレエの世界に、芸術の世界に足を踏み入れてみませんか? いつか振り返った時に、やたら高い教育費だった…ではなく素晴らしい世界に触れることができて豊かになった!と思えるように。

話は変わりますがお知らせです!昨年バレエ初級講座をオンラインで購入できるようになっておりましたが、この度、5時間もの内容でDVDを発売することになりました。詳しくはお知らせに掲載いたしますのでご希望の方はお問い合わせください。

写真は年末のものです。コロナ禍でクリスマス会はできませんでしたが、ツリーの下で記念撮影。みんな元気で良かった!