集中力が生み出すもの

皆さま、だいぶ遅れましたが、本年もどうぞよろしくお願い致します。
先日、インフルエンザが猛威を振るう中、アセスメントが無事終わり、ホッとして気が抜けています。わたし自身も何となく体調が良くなく、引き続き警戒中です。
という事で今日は自己コントロール能力について語りたいと思います。
思い起こせば、私がバレエのレッスンをまじめに続けてこれた理由の一つですが、体調が悪くても、悩み事がありモヤモヤしていても、レッスンをするとすっかり元気になるからです。
レッスンでは注意を払うべき事がたくさんあり、その事だけに集中していて、余計な雑念が入ってくる事はまずありません。
お陰でバレエ以外でもすべき事は短時間で集中して出来るようになりました。気が散る事はすべきではない(向いていない)と判断することも早かったので、割と自由に生きてこられたのではないかと思ってます。その反面、気分が乗らないものは後回しにすることも多々あり、自分を責める事もたびたび。今必要な事をすぐにするか、理由をつけて逃げ続けるか、年齢を重ねた今はその理由がますます多くなり大変です。

少し外れましたが、生徒さんたちを観察していると、この集中力の違いは実力に大きな差を生み出している事に気づきます。
深く呼吸をしながらの瞑想がとても心と体に良い影響を及ぼす事は世間でたびたび話題になっていますが、バレエのレッスンもそれに似ています。ですから、集中力を継続させるために説明の仕方や注意のタイミングにはとても気を遣います。言葉の選択も褒めるにしても叱るにしても、良い影響が残るように工夫しなくてはなりません。生徒たちには集中する厳しい時間とリラックスできる楽しい時間を良い配分で提供できるようにしないとならないので気が抜けません。そのようにして集中力を鍛えていくと、同時に自己コントロール能力も向上していき、自身にプレッシャーをかけるだけでは物事が上手く進まないことも理解していくのです。まあ簡単に言えば、それだけ夢中になるものに出会える事は人生において幸せの根本となりえるという事ですね。

今日のお写真はお教室の入り口の鉢植えです。これ実は卒業生のお母様がいつも季節毎にこそっと持ち帰り植え直してこそっと置いていってくれるのです。嬉しい事です。いつもレッスン前にそのお母様のお顔を思い浮かべながら、幸せな気持ちになります。皆さんの暖かい思いでヨーコバレエは成り立っていると感謝の気持ちで一年をスタートさせたいと思います。