才能は魂に宿るのか肉体に宿るのか

才能は魂に宿るのか肉体に宿るのか。

これには答えが見つからない。もしかしたらこの問い自体、天才的だと言われる一握りの人達に対してだけのものかも知れません。

素晴らしい容姿を持ってしても、それを生かせるセンスがなければ、ただの物体でしかなく、さらに言葉なしに音楽や役柄、物語を伝えられる感性も必要。となるとやはり才能は芸術的な魂か。いや、実際に目に見えて動く肉体こそ美しくしなやかで強靭でなくては表現は不可能。思い通りに動かせる肉体でなければならないし、白鳥には白く長い首や羽を表現する美しいアームス、しなった脚のラインが必要なのです。そのような肉体が才能なのか。

あーわからない! 結局のところ観る側の感性によるのかしら。共感できればいいのかしら。観る側は完璧を求めてしまう。そんなに簡単に羽生くんにはなれないよ。

では90%の普通の人達はどうする? 答えはバレエを好きな気持ちと、常に満足せず妥協せず理想を追い求める貪欲さ。自分を信じる気持ち。そしてそれらが肉体と魂を磨き、それぞれの芸術となる。が、この道のりは長く厳しい。子供には難しい話でしょ?だから教師と家族の助けが必要。幼い頃はしっかりと導きがないと遠回りする事になってしまうから。そんな感じで毎日答えを追い求めながら、最後にバレエを続けてきて良かったと思えるようにしてあげたくて、今日も気合いを入れて稽古場に向かうのです(^^)